塔のむこう

「雲のむこう、約束の場所」に出てくる塔の元、実際は豊島区の清掃工場の煙突である。街の中にいきなり出てくる煙突は十分にインパクトがある、煙突の高さは210メートル、サンシャイン60が260メートルほどであるから、東京の中にあっても十分高い。

何と池袋駅北口から徒歩5分という立地にある。しかし三角形の敷地は二方を線路に挟まれ、もう一方を陸橋に挟まれているというお世辞にも商業地には適さない場所である。清掃工場となるのは当然といえば当然かもしれない。

撮影場所である北池袋という土地は建物が古く、木造アパートが沢山あり空きアパートも目立つ。時間の中に取り残された様な空気がある。

近くに寄ると雰囲気が大分変る。

「塔のむこう」という作品にもこの煙突は出てくる、設定はアンテナ施設、場所はそのまま池袋である。「雲のむこう」・「塔のむこう」の作品中ではどちらも塔に同じマークが入っていて、設定が重なる部分がある。